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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180407-00010000-sanyo-l33
心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)の人に対する性別適合手術が今月、新たに公的医療保険の対象となってから、全国で初の保険適用となる手術が6日、岡山大病院(岡山市)で実施された。
乳房を切除して女性から男性の体にする手術が近畿地方在住の20代に行われ、費用の自己負担は3割となった。
性別適合手術を巡っては、当事者が自由診療のホルモン療法を受ける場合、保険診療と自由診療との併用を原則禁じた「混合診療」に該当するため今月以降も保険が効かず、全額自己負担となる。
患者の大半がこれに当てはまるが、今回の当事者はホルモン療法を始めていなかった。
保険適用によって従来60万円以上かかっていた自己負担が20万円超で済む見通し。
当事者は手術前の取材に「差別で就職がままならない当事者にとって高額の医療費がハードルとなってきただけに保険適用は大きな前進。
今年の夏からは胸のことを気にせず海に行ける」と語った。