米旅客機事故、女性機長に称賛の声 エンジン大破も冷静に対応
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180419-00000000-jij_afp-int 【AFP=時事】米サウスウエスト航空(Southwest Airlines)旅客機のエンジンが飛行中に爆発し、1人が死亡した事故で、落ち着きを失わずに同機を緊急着陸させた女性機長が、英雄として称賛を集めている。
事故では17日、乗員乗客149人を乗せニューヨークからダラス(Dallas)へ向かっていたサウスウエスト航空1380便の左エンジンが、突然の爆発によって大破。その破片によって窓が割れ、乗客の女性の体の一部が機外に吸い出された。
乗客らの話によると、同機の機長を務めていたのは元米海軍所属のタミー・ジョー・シュルツ(Tammie Jo Shults)氏。軍事航空関係のウェブサイトによれば、同氏は海軍で初めてF18戦闘機のパイロットとなった女性らのうちの一人だった。
公開された交信記録でシュルツ氏は、冷静沈着に救急隊の出動を要請し、管制官に対し同機の一部が損失したことを伝えながら、緊急着陸に向けた操縦を続けていた。
乗客のダイアナ・マクブライド・セルフ(Diana McBride Self)さんは、客室の通路で乗客を送り出すシュルツ氏の写真をフェイスブック(Facebook)に投稿し、「本物のアメリカン・ヒーローだ」と称賛。
「恐ろしい状況での彼女の知識、指示、そして勇気にとても感謝している」と書き込んだ。
乗客らによると、今回の事故では乗客の女性が割れた窓に吸い込まれ、旅客機が急降下する中、他の乗客によって引き戻された。
乗客のペギー・フィリップス(Peggy Phillips)さんはABCニュース(ABC News)に対し、「窓が壊れ、吸引と負圧によって女性が部分的に機外に吸い出された。素晴らしい男性2人が彼女をなんとか機内に引き戻した。私たちは彼女を寝かせ、CPR(心肺蘇生法)を始めた」と説明した。
後に死亡したこの女性の身元は、ニューメキシコ州アルバカーキ(Albuquerque)在住のジェニファー・リオーダン(Jennifer Riordan)さん(43)と判明。リオーダンさんは大手銀ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)の幹部で、2児の母だった。事故ではさらに7人が軽傷を負っている。【翻訳編集】 AFPBB News
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