
自国の経済システムにオートメーション技術(Automation Technologies)や人工知能(AI)などの導入を進めるため、最も先進的な準備を進めている国は韓国であることが、欧州のエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)とABB社がまとめた報告書でわかった。
調査報告書によると、2位はドイツで、シンガポールは3位に入った。日本は4位で、カナダが5位。6位はエストニアだった。また、フランスとイギリス、アメリカは7位、8位、9位の順にトップ10に入った。
同報告書は「The Automation Readiness Index (ARI): Who Is Ready for the Coming Wave of Innovation? (仮訳:オートメーション準備インデックス(ARI):迫り来るイノベーションの波を受け入れる体制が整っている国は?)」と題し、イギリスの経済誌「The Economist」の調査部門であるEIUと、スイス・チューリッヒに本社を置く世界大手産業用ロボットメーカーのABBが共同でまとめたもの。
最も準備を進めている国でも、革新的なオートメーション技術の導入に伴う教育政策やトレーニング・プログラムを策定する必要があると、報告書は述べている。より多くのルーチン作業が今後、ロボットやAIによってオートメーション化される中、ヒトがするべき新たな仕事は増えてくる。ヒトがイノベーションの波に置いていかれることが起こらないよう、効果的な教育やトレーニングは不可欠だ(報告書より)。
また、報告書の「イノベーション環境(Innovation Environment)」の部門では、日本が1位、韓国が2位、3位がドイツだった。この部門は、イノベーションをもたらすために必要なインフラや、研究(リサーチ)を促進させるための政策や戦略がどれほど整っているかを測るカテゴリー。報告書は、日本が2017年にAIの開発に費やした国家予算(概算)が大幅に増加した点などを評価している。
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