発作が事故原因か 容疑を切り替えて追送検へ
大阪市生野区で今年2月、歩道にショベルカーが突っ込み、聴覚支援学校の児童ら5人が死傷した事故で、
自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで逮捕された元建設会社社員の佐野拓哉容疑者(35)にてんかんの持病があることが、
捜査関係者への取材で分かった。てんかん発作が事故原因だったとみて、大阪府警は21日、より法定刑の重い同法の
危険運転致死傷に容疑を切り替えて追送検する。
事故は2月1日午後4時ごろ、生野区の交差点でショベルカーが歩道に突っ込み、近くの府立生野聴覚支援学校に通う
井出安優香(あゆか)さん(11)が死亡し、他の児童2人と教諭2人も重軽傷を負った。
佐野容疑者は当初、「赤信号で止まろうとしてブレーキとアクセルを踏み間違えた」と供述したが、
防犯カメラには交差点の前でいったん停止した後、再発進して左側の歩道に突っ込む様子が映っていた。
大阪地検はてんかんの影響の有無などを調べるため、佐野容疑者を今月16日まで約3カ月間鑑定留置したが、
てんかんについては黙秘している。
2014年施行の同法は、てんかん発作や糖尿病による低血糖症などで正常な運転ができない恐れがある状態で事故を起こした場合、
危険運転致死傷罪を適用できると規定。法定刑は死亡事故では懲役15年以下と定められ、過失運転致死傷罪(懲役7年以下)より重い
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0519e040292/