
月曜日の午前4時にカナダ・オンタリオ州のあらゆる携帯電話からサイレンのような音が鳴り響いた。
それはカナダで新たに導入された緊急警報システムによるものだった。
この緊急警報システムでは、竜巻、洪水、 アンバーアラートと呼ばれる児童の誘拐・行方不明、
テロリストの脅威などが発生した場合に警報が発せられる。
今回の警報の内容は8歳の少年が行方不明になったというもので、その後子供の安全が確認されて警報は解除された。
しかし、今回の警報は反発を生んだ。苦情の一つは午前4時という時間帯だ。
そしてフランス語と英語の二つの言語で2回同じ内容の警報が送られてきたこと。
さらにその後に解除の通報が一回届いたため合計3回通報があった。
また別の苦情としては、少年が行方不明になった場所から車で15時間ほどかかるような場所にも警報が送られてきたことだ。
緊急警報は携帯電話の電源をOFFにすることで無効化できるものの、それでは災害やテロなどの危険が起きたときに対処できなくなる。
この機能を実装するとき、電話会社はオプトアウトオプションや、
一部の種類のアラートを無効化できる機能の実装を可能にするよう求めたが当局がそれを認めなかったという(CBC、Slashdot)。
カナダ、少年行方不明事件で朝4時に携帯電話向け緊急警報を発して苦情殺到
https://mobile.srad.jp/story/18/05/24/0725243/