
http://www.kinyobi.co.jp/from/20180608.php
▼米朝会談の行方はなお不透明だが、東アジアの平和へ向かうこの間の劇的な進展に、南北分断に責任のある日本の政権やメディアが、いまだに懐疑的な発信ばかり続けることにはただ呆れるしかない。
南北融和に大きく貢献している文在寅政権への低評価も同様だ。
「運動圏の人にもアジアへの上から目線が染み付いている」──韓国の民主主義運動や市民運動と交流する方から聞いた言葉である。
ヨーロッパ諸国や米国などの運動に学ぶことには熱心だが、アジアの近隣諸国、とりわけ、韓国の長い民主化運動の歴史になぜかほとんど学ぼうとしない。【隣国蔑視は、決してネトウヨなどの「嫌韓派」だけではないのかもしれない。】
韓国の運動の先進性をぜひ本誌で紹介してほしい、との要望は、昨年秋の編集委員との懇談会で、ご自身も度々韓国を訪問、市民と交流している宇都宮健児さんや雨宮処凛さんから出たものだった。
今回ようやく特集できたとは言え、紙幅の関係もあって、掲載できたのはまだまだほんの一部に過ぎない。今後も断続的に紹介できればと思う。(山村清二)