試合への入りは良かった。開始早々からプレッシャーをかけていき、守備への意識が高く、
積極的にカバリングもしていた。守備に対する意図は見えたし、ガーナ戦よりは良くなっていたと
言える。
もっとも、先制されてから展開が変わった。駆け引きを含めて、ペナルティーエリアに入られる
前から後手後手になり、PKを与える状況を作ってしまった。
スイスの能力は高かったとは言え、走らせて、展開させてしまった。いかにペナルティーエリアに
入れさせないか。置き換えれば、自分たちの攻撃の際に、いかに相手のペナルティーエリアに
入るかを考えていかなくてはならない。
システムについては、途中で3バックに変えるかとも思っていたが、最後まで4バックで通した。
3バックより、しっくりきていたように思う。
攻撃面で言えば、例えば原口や宇佐美は1対1で崩せた場面が何回かしかなかった。
本田についてはボールキープなどで良さを出せてはいたが、怖さをもっと出せればと思う。
パラグアイ戦は勝利もそうだが、とにかく点を取ること。そのために、もっと精度を上げること。
W杯まであと1試合、次は結果にこだわってほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=
デイリースポーツ評論家)
https://www.daily.co.jp/soccer/wc2018/2018/06/10/0011339894.shtml