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脂肪と炭水化物の組み合わせが人間を引きつけるのは脳の報酬系を刺激するため
2018年6月19日 23時0分
チーズやベーコンがたっぷりのせられたピザ、肉厚なパティにとろりとしたチーズを挟んだハンバーガーなど、
「脂肪+炭水化物」の組み合わせは人間の食欲をそそってきます。
そんな「脂肪と炭水化物の組み合わせに人間が魅力を感じるのは、脳の報酬系に関連がある」という研究結果が報告されています。
研究チームは被験者にオークションを行わせると同時に被験者の脳波をスキャンして、スナックへ入札する時にいったいどの脳領域が
活発になるのかを調査。すると、線条体や視床の背側中腹部といった報酬系に関わる部分が入札時に最も活性化しており、
食事を評価する際には脳の報酬系が大きく関与していることが示唆されています。
また、被験者にはスナックを見た時に「そのスナックがどれほどのカロリーを持っているのか?」ということを見積もってもらい、
人間がどれほど食品のカロリーを見た目から判断できるのかも調べました。
その結果、被験者は「ほとんど脂肪」の食品はほぼ正確にカロリーを見積もれたものの、「ほとんど炭水化物」や
「脂肪と炭水化物の両方」の食品については、全く見当外れなカロリーを見積もったそうです。
スモール氏は現代人の食事について、「ドーナツやハンバーガーなどの脂肪と炭水化物が両方とも豊富に含まれている食品は、
自然界にはほとんど存在していません」と述べ、穀物や野菜に果物、そして獣や魚の肉で食事の多くをまかなっていた時代とは
大きく変化しているとしています。
脂肪と炭水化物の組み合わせは脳の報酬メカニズムを過剰に刺激し、薬物の乱用などと同じようについつい食べ過ぎてしまう可能性があるそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/14889589/