
東京都の小池百合子知事が多羅尾光睦(たらお・みつちか)総務局長を副知事に起用する人事案を固めたことが22日、都関係者への取材で分かった。
開会中の都議会定例会に提案し、最終日となる27日の本会議で同意を求める見通し。すでに議会各会派に打診した。
議会が同意すれば現在3人いる副知事のうち川澄俊文氏が退任し、長谷川明氏と猪熊純子氏が3人体制を続ける。
川澄氏の退任で舛添要一前知事が任命した副知事は全員入れ替わることになり、8月に4年間の任期の折り返しを迎える小池氏のカラーが一層強まる。
女性活躍推進を掲げる小池氏は昨年10月、都としては22年ぶりの女性副知事となる猪熊氏を抜擢、長谷川氏も同時に起用した。
この際に3人の副知事が退任し、舛添氏時代から続いていた4人体制を改めて3人体制とした。
今後も3人体制を敷くが、「民間登用なども視野に、知事は4人目のカードを残しているのではないか」(ベテラン都議)との見方も出ている。
小池氏サイドはすでに、新たな副知事人事案を都議会各会派に伝えた。26日の議会運営委員会で提出し、27日の都議会本会議で同意される見通し。
多羅尾氏は港湾局長、生活文化局長を経て、28年7月から総務局長。
多羅尾氏の後任の総務局長人事は現在、調整中という。川澄氏は舛添都政末期の28年6月に副知事に就任した。
http://www.sankei.com/politics/news/180623/plt1806230007-n1.html
