中米メキシコでペニャニエト大統領の任期満了に伴って投票が行われた大統領選挙の開票が1日夕(日本時間2日午前)、始まった。
地元メディアが報じる出口調査では新興左派政党「国家再生運動(MORENA)」の
ロペス・オブラドール元メキシコ市長(64)が優勢で、選挙管理当局の発表でも
開票率5%の段階でオブラドール氏が得票率約53%でリード。
同氏は1日夜、「今日はメキシコにとって歴史的な日だ」と、勝利宣言をした。
追う主要2候補もいずれも敗北を宣言し、政権交代は確実になった。
一方、今回の大統領選に合わせて行われた連邦上下両院や地方レベルの選挙では、
120人以上の候補者らが殺害された。犯罪組織同士の縄張り抗争、候補者間の
争いなど、原因をめぐってさまざまな見方がされるが、事件の真相が明らかになることは少ない。
政府と麻薬カルテルとの間で続く「麻薬戦争」が激化する中で、犯罪組織と
一部政治家とのつながりも指摘されており、治安悪化に歯止めがかかっていない。
https://www.sankei.com/world/news/180702/wor1807020020-n1.html ロペス・オブラドール候補は「メキシコのトランプ」と呼ばれ、ヴェネズエラを破綻国家にした元凶と言われるチャベス元大統領にも擬せられる。
ナショナリストであり、かつ究極のポピュリストでもある。
同候補は貧困地域をめぐり、電気や水道の料金の不払いを呼びかけたり、固定資産税の納税拒否を扇動した過去がある。
堕胎に反対し、性的マイノリティに対する共感を持たない。
公務員の給与を半減すると主張して選挙民の喝采を浴びている。
http://blogos.com/article/307790/