サッカーワールドカップでは日本代表やサポーターらが掃除をしたことで注目と称賛を集めたが、なぜ日本人にはそんなことができるの
だろうか。中国メディアの快資訊は9日、日本人の「他人に迷惑をかけない」習慣がそうさせているのだとする記事を掲載した。
記事は、日本の子どもたちは小さいころから他人の迷惑にならないように教えられているため、人格の1つになっていると紹介。日本人
男性と結婚し、日本に住んでいるという中国人女性の観察から、日本では子どもに対してどのように「他人に迷惑をかけない教育をしているか」について紹介している。
例えば、日本では風邪を引いた友人への差し入れにも、迷惑をかけないように気を使うと紹介した。ある日本人のママ友が風邪で寝込んだ際
に、夫から「差し入れは玄関に置いていく」のが日本のマナーだと教えられたそうだ。病気のため化粧も掃除もできないような状況で家に上が
るのは失礼になると説明されたそうだが、中国だったら、友人が風邪をひいたら勝手に家に入り、家の中のことを手伝い、必要なら病院にも連れて行くのが当然なのにと頭をひねったとしている。
また、日本人夫の行動からも「他人に迷惑をかけない」習慣を感じるとしている。中国では子連れでレストランに行ったら、食べこぼしで
床を汚すのは当然という感覚がある。大人でも汚く食べ散らかして帰るのが普通だ。ところがこの夫は、気を使って床をティッシュで拭いて
から去るようにしていたそうだ。中国では奇異な目で見られてしまうので止めさせたとしているが、中国と日本の感覚の違いを良く表すエピソードと言えそうだ。
記事はほかにも、実の親に対しても迷惑をかけないよう遠慮するなど、日本人は「やり過ぎなくらい」他人の迷惑になるのを気にしていると
指摘している。身内との距離感が近い中国人からは、やり過ぎだと感じる面もあるだろうが、日本人は「親しき仲にも礼儀あり」を実践してい
ると言えるだろう。中国の子どもたちはわがままで自分勝手だと言われることが多い。自分のことだけではな
く、他人への迷惑を常に意識する日本のような教育が実践されれば、中国人のマナーも向上するだろうが、現状では実現は難しそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
http://news.searchina.net/id/1663036?page=1