西日本豪雨
復興支援に1058億円の政策パッケージ
政府は2日、西日本豪雨の非常災害対策本部で、被災地復興に向けた総額1058億円の政策パッケージをまとめた。3日の閣議で予備費からの支出を決定する。
廃棄物、がれきなどの処理に対する財政支援や、住居が全壊した世帯への最大300万円の支援金、複数の中小企業の施設復旧に関する「グループ補助金」などが柱。
対策本部には岡山、広島、愛媛3県の知事も出席。安倍晋三首相は「今後もスピード感を持って随時、必要な措置を実行に移していく」と述べた。
支援額の内訳は、中小企業と小規模事業者の支援483億円▽災害救助費等負担金、災害弔慰金など189億円▽廃棄・がれき・土砂処理92億円▽農林漁業者支援84億円−−など。
被災した小規模事業者には「持続化補助金」の上限額を50万円から200万円に引き上げる。観光業の風評被害対策として、ホテルなどの宿泊料金で1人1泊最大6000円を支援する。
農林漁業分野では被害を受けたかんきつ類の植え替えに10アール当たり23万円を支給する。【野間口陽】
https://mainichi.jp/articles/20180803/k00/00m/010/125000c