認知症の疑いも運転続ける、69歳男性を“異例の逮捕”
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180806-00000037-jnn-soci
認知症の疑いが強い69歳の男性が周囲の説得を聞かずに車の運転を続けたため、事故の危険性が高いと判断した警察が異例の逮捕に踏み切っていたことが分かりました。
警察や親族によりますと、逮捕された神奈川県鎌倉市に住む69歳の男性は、10年ほど前から認知症が疑われる症状が進み、車で出かけて帰り道が分からなくなるなどのトラブルが相次いでいました。
親族などが運転を止めるよう注意しても聞かず、先月、車検を更新しようと、自動車販売店を訪れました。
ところが、車検はすでに切れていたうえ、明らかに認知症を疑わせる言動があったため、販売店が警察に相談。
警察も運転を止めるよう説得しましたが、男性は応じませんでした。こうしたことから、警察は「事故を防ぐにはやむを得ない」として、先月30日、男性が自宅を車で出た際に、車検切れのまま運転した疑いで現行犯逮捕し、車を押収しました。
こうした対応は極めて異例で、 男性は翌日釈放されています。
「事故を起こすことが一番心配。ひとさまの命を奪っちゃうことになったら、これは大変」(逮捕された男性の弟)
逮捕後、医師の診察を受け、認知症と診断されましたが、その結果も男性本人は認めようとしないということで、親族も「逮捕はやむを得なかった」と話しています。(06日10:41)