この時期、帰省や旅行で出かける人もいるかと思いますが、特に気をつけないといけないのは、SNSへの投稿です。例えば、海外旅行中に「台湾でかき氷なう。」という投稿をしたとします。注目すべきは、この「なう。」というところなんです。
SNSの危機管理に詳しい、オールアバウトガイド・ITジャーナリストの高橋暁子さんに聞くと
高橋さん「『これから何日間留守にします』とか『いま旅行先にいます』という情報をリアルタイムで投稿してしまった場合は、何日から何日まで留守なので空き巣し放題ですと伝えることになってしまうんですね」
留守にしていることがうかがえる投稿内容だと、その人の「過去」の投稿内容もチェックし、自宅を特定するヒントとなる“情報”を探すことができれば、格好の餌食になってしまうといいます。特に「写真」は、“情報”となりやすいそうです。
高橋さん「背景に写り込んでいる所から、どこで撮ったか伝わってしまうのは非常に多いです」
例えば過去に自宅からの風景や近所での写真を投稿したことがあったら要注意です。被写体以外の写り込みにまで、気を配れていたでしょうか?
ツイッターやインスタグラムでは、匿名での利用なので、一見安心してしまいがちですが、実名で利用するフェイスブックと情報を照らし合わせることで人物を絞り込めてしまうこともあります。例えば、実名をアレンジしただけのアカウント名や、フェイスブックとアイコンが同じ人、またフォロワーや友達が、フェイスブックと同じようなメンバーである場合です。
では旅行の思い出をSNSに投稿したい場合、どんなことに気をつけるべきでしょうか?
高橋さん「リアルタイムで投稿するのはちょっと考えものかなと思います」
リアルタイムではなく、時間差で投稿するということ。しかしどうしてもリアルタイムで投稿したい場合は、フェイスブックであれば、友達だけなど「範囲を限定」して投稿する。
ツイッターやインスタグラムは、明らかに旅行先だということが分かる写真やコメントは避ける。「ハッシュタグ」は特に、検索されやすいので要注意です。外出時は留守を悟られないよう細心の注意を払いましょう。
フェイスブック、ツイッター、インスタグラムのアプリは、投稿写真によって位置情報がピンポイントに特定されないよう、位置情報の取得機能が自動で削除されるようになっているそうです。しかしそれ以外のアプリ、特にベンチャー企業の新しいアプリは、そういった機能がない可能性があるので、スマホ本体の位置情報をオフにするなど注意が必要です。
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