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人手不足・新次元(3) 採りたい人がいない
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37207420R31C18A0EA1000/
優秀な人材がいても、日本型雇用に縛られた企業は採れずにいる。
近年外資企業の日本での研究所設立が相次ぐ。「年収は日本の大企業の1.5倍。
昔は日本市場の大きさ、今は日本人の割安さが狙い」。
リクルートキャリアで27年人材紹介を手掛ける杉山友章(51)は嘆く。
千葉県に今年、近く関西にも研究所を作る中国の華為技術は
「提示年収が高いと日本人に驚かれたことに逆に驚いた」と話す。
日本企業は終身雇用を前提とした賃金テーブルがなお強固。
中途でも年齢で賃金が決まり、人材獲得の土俵に立てない。
抜本的な変革は容易でないが、打開策を探る動きも増えてきた。
月収300万円も、外資に増える高給非正規雇用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33558060Q8A730C1XQD000/
日本と海外のハイスキル非正規社員の賃金相場

「そろそろまた働こうかなと思ってるんですけど、3カ月くらい何かあります?」。
人材紹介会社に電話を入れた声の主は、財務が専門の女性(59)。
「会社に縛られない自由な生活を求めて」、数カ月単位で外資企業の
派遣社員として働いている。そんな働き方が可能なのは、
彼女の時給が桁外れに高いからだ。
金融機関なら高いもので月収200万〜300万円、IT技術職で同300万〜400万円。
英人材紹介会社ヘイズが日本で扱う非正規雇用求人には桁外れの額が並ぶ。
情報セキュリティーなど高いスキルを持つ契約社員や派遣社員として、
外資企業の日本法人で半年から1年程度働くものが中心だ。
確かにそこまで高給な人は一握り。しかし英系ロバート・ウォルターズ・
ジャパン(東京・渋谷)によれば、プロジェクトマネジャーなど外資向けの
ハイスキル非正規人材の時給は中央値でも7000〜9000円。
月収100万円を優に超え、5年前の時給3000〜7000円から大きく上がった。