
<アメリカのディズニーパークで、「一部の来園者が敷地内で遺灰をまいている」という噂が広がっていたが、これが事実であることがわかった>
都市伝説だったものが...
ディズニー作品などをテーマとしたテーマパーク型遊園地「ディズニーパーク」は、
子どもから大人まで非日常的な美しい空間を楽しめる"おとぎの国"の代表的な存在だが、
米国では、そのイメージに似つかわしくない都市伝説のひとつとして「一部の来園者が敷地内で遺灰をまいている」という噂が広がっていた。
そして、このほど、この真偽について取材した米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、この噂が事実であることを明らかにした。
頻繁に見つかるエリアは「ホーンテッドマンション」
この記事によると、米アナハイムのディズニーランドやフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、
施設内で遺灰らしきものが見つかるときに使う特殊な暗号「HEPAクリーンアップ」が存在し、
この暗号が伝えられたスタッフは、微細な粒子を取り除くHEPAフィルター(高効率粒子空気フィルター)が装着された掃除機とともに現場に駆けつけ、清掃にあたるという。
施設の守衛やスタッフによると、遺灰が最も頻繁に見つかるエリアは、
999人の幽霊が住む不気味な洋館のアトラクション「ホーンテッドマンション」だそうだが、
「カリブの海賊」や「空飛ぶダンボ」といった他のアトラクションや、施設内の花壇、茂み、ゲートの外側などでも遺灰が見つかっている。
高温での火葬によって体内の微生物も焼失することから、遺灰に伴う公衆衛生上のリスクはないが、
それゆえに、ディズニーパークでの"散骨"が認められるものではない。
ディズニーの広報担当者は、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対して
「このような行為は固く禁止されており、違法です。遺灰をまこうとする来園者は、施設内からただちに退去させます」と述べている。
「ディズニーパークに遺灰がまかれている」という都市伝説は事実だった
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/post-11220.php