「援助してくれるママを募集してます」。会員制交流サイト(SNS)などに書き込んで知り合った年上女性とデートした
見返りに金銭をもらう援助交際が、若い男性の間で広がりを見せている。女子中学生や高校生が年上の男性に援助を求める
「パパ活」が2年前から横行。ママ活は、その“男性版”としてここ1年半で増え始めたと専門家は指摘する。福岡県でも
男子高校生や大学生が相次いで補導されている。
「学費が足りず、ママ活中」「顔に自信あり」。男子大学生(20)は今夏、ツイッターにこんな投稿をした。パパ活中の友人女性から
「体の関係なしでお金をくれる」と言われ、バイト感覚で始めた。
40代女性の食事や買い物に付き合って1万円もらった。服も買ってもらったが、会う回数が増えるうちに待ち伏せされたり、
求婚されたりした。大学生は「軽い気持ちで始めたが、ストーカーのようになり怖くなった」と振り返った。
福岡県では男子高校生(17)が9月、ツイッターで「ママ活したい」と投稿。身分を隠して連絡を取った警察官に
「2時間カフェで会うのに7千円」と返信し、補導された。「バイトをやめたので、お金がほしかった」と話したという。
県警は、金銭目的の交際呼び掛けが深夜徘徊(はいかい)や喫煙と同様の「不良行為」に当たると判断。他にも「ママ活募集」
などと書き込んだ男子大学生と男子高校生を補導した。3人は他人のツイッターをまねて、初めて書き込んだという。
警察庁によると、ネット上の書き込みを監視し、警察官が身分を伏せて接触する「サイバー補導」により、昨年は全国で
1187人(少女1088人、少年99人)を補導。前年比で325人増えた。福岡県では204人が補導されている。
ネット上のトラブル相談に応じる「全国webカウンセリング協議会」によると、ここ1年半はパパ活に加えてママ活の相談が増え始めた。
性行為目当ての「パパ」が多いのに対し、「ママ」になる女性は「寂しさを解消したい」という動機が大半という。今年に入りママ活専用の
出会い系アプリも目立ち始め、SNS上では「姉活」や「兄活」という投稿もある。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/465068/