【ワシントン=塩原永久、シンガポール=吉村英輝】マレーシアの政府系ファンド「1MDB」を舞台にした
ナジブ前首相の資金流用事件が、米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)に飛び火した。米連邦検察は
今月初め、同事件に関与したとして、GSの元行員ら3人を起訴。20年前のアジア通貨危機で米国の
投機筋とにらみ合ったマハティール首相は、「マレーシアはだまされた」とGSにも怒りの矛先を向ける。
「GSの歴史で最悪の危機のひとつだ」。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は、
米司法当局によるGS元社員起訴の深刻さを指摘。ライバルの米金融大手モルガン・スタンレーは21日、
「問題解決にどれほど時間がかかり、罰金や罰則がどうなるかもわからない」として、GSの
格下げを発表した。
https://www.sankei.com/world/news/181126/wor1811260014-n1.html