<栃木県>信号ない横断歩道で一時停止せず…事故多発
11/27(火) 9:07配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181127-00000012-mai-soci 警察官らが買い物客にチラシなどを配って自動車運転中の横断歩道での一時停止を呼びかけた=宇都宮市ゆいの杜1で2018年11月26日、李舜撮影
信号のない横断歩道での一時停止率が全国ワーストとされた栃木県で、2013〜17年の直近5年間、信号のない横断歩道で歩行者が関連する事故が158件起き、10人の歩行者が死亡していたことが県警交通企画課の調査で明らかになった。
事故時に亡くなる確率は6%となる計算で、信号がある場合(2%)の3倍。歩行者が守られるべき横断歩道で思わぬ危険にさらされている実態が明らかになり、県警は26日から緊急の啓発活動に乗り出した。【林田七恵、李舜】
日本自動車連盟(JAF)が10月に発表した全国調査で、信号がない横断歩道で車が停止する割合が0・9%と全国最低だった栃木県。そこで同課が直近5年の事故状況などを調べたところ、信号がない横断歩道で歩行者が絡む事故が158件あり、10人が死亡していた。うち9人は65歳以上の高齢者だった。
亡くなった人の半数の5人は時速51キロ以上の車にはねられていて、横断歩道の前で減速する義務が浸透していないことが垣間見えた。けが人は150人だった。
一方、信号がある横断歩道で事故死したのは11人とほぼ同数。ただ歩行者事故の総数が481件と3倍に上っており、信号がない方が、事故に遭った際には死亡率が高いことが判明した。
同課は「信号がある横断歩道では減速して右左折中に歩行者をはねている事故が多いと考えられるのに対して、信号がない場合、減速や一時停止をしないまま横断歩道に突っ込んでいる車が重大な事故を起こしているとみられる」と危惧。
「止まってくれない!栃木県」からの脱却を掲げて26〜28日、啓発に取り組むことにした。