東京の北区役所で生活保護を担当していた元職員が、生活保護費およそ800万円をだまし取ったとして警視庁に逮捕されました。
ことし7月には同じ部署の別の元職員が逮捕されていて、不正が繰り返されていた疑いが出ています。
逮捕されたのは、ことし3月まで東京 北区生活福祉課の主任主事だった石川憲一郎容疑者(62)です。
警視庁によりますと、石川容疑者は、平成25年からことしにかけて他人名義で生活保護費を申請し、およそ800万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
毎月、窓口を訪れて、「本人が来られないので代わりに自分が受け取る」などと説明していたということです。
警視庁によりますと、調べに対して容疑を認め、「生活のためにやった」と供述しているということで、だまし取った額は合わせて1300万円に上るとみられています。
北区役所では、同じ時期に生活福祉課に所属していた別の元職員も生活保護費をだまし取ったとして、ことし7月に逮捕されています。
複数の職員が繰り返し不正を行っていた疑いが明らかになり、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
北区の花川與惣太区長は「新たに元職員が逮捕され心からおわびします。信頼回復に向けて全力で取り組んでいきます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181128/k10011727191000.html