北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の夫人、金聖愛(キム・ソンエ)氏が死去した。
韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は12日の定例会見で、同氏死去の報道に関し
「関連した動きがある。具体的に確認できれば共有するようにする」と述べた。
また、北朝鮮消息筋は同日、聖愛氏が死去したかとの問いに「そうだ」と答えた。
詳細はまだ明らかになっていない。
聖愛氏は1924年、平安南道江西郡生まれ。金主席の最初の夫人、金正淑(キム・ジョンスク)氏が
1949年に出産中に死亡した後、金主席と結婚した。
金主席との間に2男1女。息子の金平一(キム・ピョンイル、現・駐チェコ大使)氏を金主席の後継者にしようと、
60年代半ばごろから先妻の長男、金正日(キム・ジョンイル、のちに総書記)氏との間で激しい権力闘争を繰り広げたとされる。
しかし、形勢が正日氏側に傾いて以降は表立った活動はまれになり、
2010年9月に朝鮮労働党中央委員会委員を解任されると動静も伝えられなくなった。
聖愛氏は金主席を陰で支えるにとどまらず、1965年に朝鮮民主女性同盟中央委員会の副委員長に就いた後、
最高人民会議代議員(国会議員に相当)を務めるなど、政治にも関与した。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20181212001600882