運転命じた上司を不起訴方針 残業２００時間超の川西市選管職員の事故 神戸地検
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昨年１０月の衆院選投開票日前日、兵庫県川西市選挙管理委員会の男性職員（５３）＝休職中＝の公用車が軽乗用車と正面衝突し女性が死亡した事故を巡り、
職員に過労運転をさせたとして、兵庫県警が道交法違反（過労運転下命）容疑で書類送検した元上司で当時の同市選管事務局長の男性（５６）について、神戸地検は近く不起訴処分とする方針を固めた。捜査関係者らへの取材で分かった。
県警は今年４月、元上司が昨年１０月２１日夕、職員が過労状態と知りながら運転を命じたとして同容疑で書類送検。事故は同日夕、川西市の国道で軽乗用車を運転した大阪市東淀川区の女性＝当時（６６）＝が死亡、同乗女性が重傷。別の車の男女３人も軽傷を負った。
一方、自動車運転処罰法違反（過失致死傷）容疑で書類送検された男性職員について、地検は近く同法違反（同）罪で起訴する方針。捜査関係者によると、元上司と職員は県警の捜査に容疑を認めていたという。
川西市では昨秋の衆院選で小選挙区の区割りが変更され、業務が増加。この職員は事故までの約１カ月間、休みが１日もなく、残業が２００時間超だったことが判明している。
