企業秘密を盗み転職はかる 米司法省が中国人の男を逮捕
アメリカ司法省は、アメリカのエネルギー企業で働く中国人技術者が、企業秘密を盗み出した上で中国の企業に
転職しようとしたとして、この中国人の男を逮捕しました。
アメリカ司法省は、南部オクラホマ州にあるエネルギー企業「フィリップス66」に勤務する35歳の中国人の男を
逮捕したと発表しました。
この男は、バッテリーの研究開発に携わっている技術者で、企業秘密を個人のUSBメモリーなどに不当に記録して
盗みだし、中国の福建省アモイにあるバッテリー開発企業に転職しようとした疑いがもたれています。
男は、バッテリーの開発にあたる研究センター長として、日本円で年収およそ1300万円で迎えられる予定でしたが、
今月中旬、男から退職することを告げられた「フィリップス66」側が男の行動を不審に思い、調査した結果、10億ドル以上の
価値のある新製品の情報を不当に持ち出したことが判明したということです。
アメリカ司法省のデマーズ次官補は、声明で「アメリカの企業と労働者に損害を与える知的財産の窃盗に、中国の
政府や企業が関わっているケースが多い。アメリカの経済を守るため引き続き最優先で中国の違法な行動を
取り締まっていく」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181223/k10011757591000.html