女の子が生まれた家庭に人形を贈り成長を願う伝統がある山梨県早川町の山間の地区で、ことし女の赤ちゃんが生まれ、地域の人たちは平成に入り初めてのことだとして人形を贈り誕生を祝いました。
現在30人ほどが暮らす山梨県早川町奈良田地区では女の子が生まれて最初の正月を迎える家庭に「おぼこ人形」という高さ10センチほどの木で作った人形を贈る伝統があります。
この地区におととし愛媛県から移住してきた上原佑貴さんと妻の若菜さんに今月2日、三女のさえ手(※)ちゃんが誕生しました。
過疎化が進むこの地区の人たちは、平成に入り初めての女の赤ちゃんだとして上原さんの家を訪れ「おぼこ人形」を贈りました。
集まった人たちはさえ手ちゃんを囲み順番にだっこするなどして誕生を祝っていました。
人形を贈った男性は「地区の将来を支えてくれるよう願いを込めて贈りました」と話していました。
父親の上原佑貴さんは「おぼこ人形の伝統が復活し光栄です。皆さんに助けてもらいながら立派に育てたいです」と話していました。
※「さえ」は「朗」の左側が「良」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190114/k10011777371000.html