https://minkabu.jp/news/2304074 きょう(※30日)のNY為替市場は、イベントを控えて様子見気分が強い中、まちまちな動き。ドル円はNY時間に入って買戻しが一服。前日は冴えない米企業決算から世界経済の先行き不透明感が広がり、ドル円も売りが優勢となっていた。
109円台前半まで下落し、21日線をうかがう動きが見られたものの、きょうはドルの買い戻しも見られ、ドル円も買い戻しが優勢となった。
ただ、全般的には様子見気分が強く、109円台での狭い範囲での上下動に変化はない。明日からの米中協議や、きょうからのFOMCを控えて、その結果待ちといった雰囲気が強い。
FOMCは結果が明日の現地時間の午後に発表される。日本時間で31日の午前4時頃。今回は政策変更は無いものと見られるが、一部報道ではバランスシート縮小を予定よりも早期に終了し、巨額な保有国債を維持する計画が協議されるとの観測も出ている。
今年から毎回、FOMC終了後にパウエルFRB議長の会見が実施されるが、バランスシートに関するヒントが示されるか注目される。
また、利上げに「忍耐強くいられる」との言及を繰り返し、3月利上げは示唆してこないものと思われる。米政府機関閉鎖の影響についても言及してくるかも注目となりそうだ。
ユーロドルも1.14ドル台前半での小動きが続いた。心理的節目の1.15ドルを目指す気配はないが、一方で1.13ドル台に戻す気配もない。きょうから始まったFOMCを控えて、このところドル売りが優勢となっており、ユーロドルは底堅い動きとなっている。
ただ、ユーロドルは上値での売りを推奨する声も次第に増えている。市場は米景気後退の懸念を後退させており、昨年末よりも確率は半分以下に低下しているといったところ。
一方で、ユーロ圏の景気後退の可能性は十分に織り込まれていないとの指摘も聞かれる。年内のECBの利上げに対する見方が揺らぐ中、ユーロはまだそれを十分に織り込んでいないという。
一方、終盤になってポンド売りが強まった。英議会が複数の修正案に対する投票を実施したが、労働党クーパー議員らが提出したEU離脱期限の延期を求める修正案は否決された。ただ、合意無き離脱阻止と、EUとの再交渉の修正案は可決されている。
メイ首相は再びEUとの交渉の権限を議会から取得した格好。