
民間信用調査機関の帝国データバンクによると、パナソニックの完全子会社でブラウン管の開発・
製造を手掛けていたMT映像ディスプレイ(大阪府門真市)は15日までに、大阪地裁から
特別清算開始の命令を受けた。負債総額は約1050億円。
同社は松下電器産業(現パナソニック)と東芝の合弁会社として2003年に事業を始め、
04年3月期には売上高470億円を計上した。しかし、薄型テレビの普及などでブラウン管の需要が
減少したのに加え、松下の完全子会社となった後の07年11月には、ブラウン管販売をめぐる
国際的な価格カルテルを結んでいた疑いで公正取引委員会の調査を受けるなど、環境が悪化した。
(2019/02/15-12:27)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021500656&g=eco