警察が小学生の遺品紛失 元警部補が証拠品リストを破棄か
10年前、埼玉県熊谷市で起きたひき逃げ事件で死亡した小学生が着けていた腕時計を警察が紛失した問題で、
当時捜査を担当した元警部補が押収された証拠品などのリストを遺族から回収し破棄していたことが捜査関係者への
取材でわかりました。破棄されたリストには腕時計の記載があったということで、警察はこの元警部補を公文書毀棄の
疑いで書類送検する方針です。
平成21年に熊谷市で起きた死亡ひき逃げ事件をめぐっては、被害者の小学4年生だった小関孝徳くん(当時10)が
身に着けていた腕時計を、警察が遺族から預かったあと紛失したことが明らかになっています。
捜査関係者によりますと、当時事件の捜査を担当した60代の元警部補が平成27年の時点で腕時計の紛失に
気付いたのに押収品のリストを遺族から回収して破棄していたということです。
元警部補はその後、腕時計の記載がない新たなリストを遺族に渡していたということです。
元警部補はすでに退職していて、聞き取りに対し「実態に合わせて書類を作った」と説明しているということで、
警察は公文書毀棄の疑いで書類送検する方針です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190217/k10011817951000.html