防衛省航空幕僚監部は8日、航空自衛隊のF2、F15戦闘機が今月5日に東シナ海と日本海で米空軍のB52戦略爆撃機と共同訓練を実施したことを明らかにした。
北朝鮮や、日本周辺空域に頻繁に飛来する中国軍機をけん制する狙いがあるとみられる。
昨年9月にも築城基地(福岡県)のF2戦闘機や小松基地(石川県)、千歳基地(北海道)のF15戦闘機などがB52と東シナ海や、日本海で飛行している。
政府関係者は「米韓軍事演習は縮小されるが、日米がこの空域で継続的に存在を示すことは安全保障上、重要」としている。
◇日米の共同対処能力向上
空自トップの丸茂吉成航空幕僚長は8日午後の記者会見で、「日米の共同対処能力や戦術技量向上を目的に日本海と東シナ海でB52爆撃機1機と共同訓練を実施した」と説明。
「特定の国、地域を対象にしたものではない」と述べた。
米軍によると、これとは別に、グアムで実施されている日米豪の合同訓練「コープ・ノース・グアム」に参加していた空自のF15戦闘機が6日、B52爆撃機や豪軍機と編隊飛行を実施した。
米軍嘉手納基地(沖縄県)のF15や三沢基地(青森県)のF16戦闘機も参加したという。
日本海で空自とB52爆撃機訓練=東シナ海も、日米対処能力向上で
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