もう20年以上も前の話だから、「時効」ということで審らかにする。
当時、私は北京でフラフラしていたが、あるパーティで、中国地震局に勤めているという青年と立ち話をした。私が何気なく、「来週、雲南省へ遊びに行くのよ」と
告げたら、彼はとたんに真顔になって、「それは絶対に止めろ」と言う。
■ 予知されていた大地震の発生
「なぜ?」と問うたら、「われわれ中国地震局から雲南省政府に対して、『ここ3カ月以内に巨大地震が雲南省北部を襲う』という警告を出しているからだ」と言う。
「そんなバカな?」と私は聞き返したが、彼は真顔で「本当だ」と答える。
でも、私はすでに飛行機や宿の手配をしてしまっていたので、翌週に予定通り、雲南省へ旅行に出かけた。だがそこで、20年以上経ったいまでも時折、夢に現れて
脂汗をかいて飛び起きてしまうほどの、巨大地震に出くわしたのだ。それは、30万都市が突然埋まるほどの、恐ろしいものだった。後年、日本で阪神淡路大震災や、
東日本大震災を直に体験した方なら、肌身に沁みていることだろう。
その時、中国で知ったのは、「大地震というものは予知できる」ということだった。その当時、中国地震局の専門家は、私にはっきりと語った。
「何月何日にどこに大地震が起きるということは、予測できない。だが、3カ月以内にどこどこの地域で大地震が起きる可能性が高いという予測は、確実にできる」
残念ながら、私はその中国地震局の職員の連絡先は、聞いていなかった。当時の中国では、名刺を交換したりという習慣はなかったのだ。
(中略)
私は続けて問い質した。「中国東北地方を襲う危機って何のこと?」
彼は答えた。
「近く、長白山が大噴火を起こす可能性があるのさ」
「長白山」とは、中国と北朝鮮との国境に聳えた、海抜2749mの高山のことだ。北朝鮮側では、「白頭山」という名である。「朝鮮革命の聖山」とも呼ばれている。
金日成主席が抗日パルチザン活動を行い、金正日総書記が生まれた山だと北朝鮮が喧伝しているからだ。
そんな巨大な山が、まもなく噴火するかもしれないというのである。
今度はソースはトカナじゃありません
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190417-00056136-jbpressz-int