スルガ銀によると、創業家関連会社への融資額は488億円にのぼり、うち69億円が創業者個人に流れたという。
取締役会の議論をせず、融資を実行していた例もあり、金融庁は「ガバナンス(企業統治)上の問題がある」と断じた。
スルガ銀は昨年11月末に公表した業務改善計画で「創業家一族企業に株式売却と融資の全額回収を進め、創業家との資本関係を解消する」としているが、今のところ目立った動きはない。
12日の一部業務停止命令の解除を受けた適時開示でも、スルガ銀は「解消に向けて取り組む」との説明にとどまった。
「創業家との関係が解消されないと、スルガのイメージは悪いまま。売却交渉はすんなり進まないだろう」。
帝国データバンク横浜支店の内藤修情報部長はこう見通す。
ゼロから経営を立て直すには、創業家とのかかわりを整理することから始めなければならない。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190417-61792388-business-bus_all