[萌+]【浜松】 「ヌルヌル粘液に戸惑い」― ウナギ供養祭に家庭科の生徒が参加(浜名女子高)
土用の丑の日を控えた14日と15日、浜名湖西岸のウナギ養殖場で、伝統の鰻謝祭(まんしゃさい)が開催された。
この供養祭は明治33年、「蒲焼き」調理の際に活きたまま捌かれるウナギの苦悩を悼み、西岸の養鰻場が完成した当初より毎年開催。今年で117回目を迎える、
西浜養魚畜産協同組合の主催の下、近年は地元のボランティアも参加。養鰻場の清掃活動に当たる。
令和元年の今年も「清掃活動を通じて地域に貢献出来れば」と、浜名女子高等学校・家庭科2年の女子生徒(84名)が参加。西岸の二つの養殖池の清掃活動に従事した。
養鰻場は広さ約5ヘクタール。東京ドーム1個分とほぼ等しい広さで、参加者は2日掛かりで清掃する。
池には大量の活きたウナギの成魚が群れており、今回初めて参加した女子生徒達も、悪戦苦闘の様子。
ウナギの粘液で滑る中、清掃作業に驚いたウナギが水着に入り暴れているといった事態も発生。慣れない作業に戸惑い気味の様子。
作業後には浜名湖特産のウナギの蒲焼が振舞われ、 「美味しく食べてウナギの供養が出来た。」「また来年もお気に入りの水着で参加したい。」と、思わぬご馳走に舌鼓を打った。
浜名湖女子高等学校の、紀●(土へんに川)美佐江(きせん・みさえ)校長は、
「初めての参加で慣れない面もあったが、清掃活動を通じ地元の産業に貢献できたと思う。来年もまた参加したい。」と、清掃活動に手応えを感じていたようだ。
■ キーワード ■ 鰻謝祭【まんしゃさい】
浜名湖岸に大規模な養魚場を設けられた事を契機に、明治33年から続く鰻の供養祭。
第二次大戦中は一時中断されたが、戦後は西浜養魚畜産協同組合の主催で再開。
清掃後は参加者に浜名湖特産のうな丼・う巻き・白焼きなどが振る舞われ、好評を博している。
2019年7月16日 遠州日報・『はまなっ子』(※画像には一部、修正を施しています。)
http://www.fuji-news.net/data/report/event/201906/00061.html (ミラー:
http://2chb.net/r/hidari/1257990721/)