「極めて無礼」。河野太郎外相が19日、元徴用工問題を巡り、韓国の南官杓駐日大使を
外務省に呼んだ際、韓国側の発言を遮って怒りをあらわにする一幕があった。
メディアに公開される面会の冒頭部分で、相手の発言を遮るのは異例だ。あえて
儀礼にそぐわない形で抗議した河野氏。その「怒気」には1カ月前の伏線があった。
また、河野氏は冒頭から「無言の抗議」も演出していた。通常、接客の際には河野氏が
握手で出迎えるが、南氏は抗議のために呼び出しを受けた形だったため、先に接見室に通された。
最初の3分ほどは立って待っていたが、河野氏はなかなか姿を見せず、南氏は着席。
河野氏が入室したのは、それからさらに2分ほど経過してからだ。
この問題については、韓国側も、仲裁の諾否の回答期限の今月18日について
「日本が一方的、恣意（しい）的に定めた日付だ」と反発するなど対決姿勢は崩していない。
19日の面会は非公開部分も含めて、予定を10分程度超える約25分間に及んだ。
出席者は「いつも通りの雰囲気」と語ったが、冒頭の日韓の溝を埋めるような
建設的な対話にはならなかった。
https://mainichi.jp/articles/20190719/k00/00m/030/167000c?inb=ys
