35人が死亡した京都アニメーション第1スタジオ放火殺人事件で27日、
逮捕状が出されている青葉真司容疑者(41)の自宅から同社が制作したアニメ作品のDVDが押収されていたことを捜査関係者が明らかにした。
京都府警は26日にさいたま市見沼区の容疑者宅を捜索して、室内にあった大型スピーカーなど音響機器などを押収した。
DVDの枚数やタイトルなど詳細は明らかにしていないが、捜査本部で押収物の分析を行い、放火殺人事件との関連を調べている。
昨年秋ごろから同社ホームページに殺害予告の書き込みが同一のIPアドレスから相次いでいたことも捜査関係者が明らかにした。
「昨年10月ごろから(殺害予告が)相次いでおり、被害届が出されていた」(捜査関係者)。
殺害予告には送信者の特定を困難にする匿名化ソフト「Tor」が使用されていたという。
捜査本部では同一人物が送信したとみているが容疑者は特定できていない。
昨年9〜11月ごろには同社に所属する特定の個人に対する殺害予告や
「新作アニメの制作を中止しろ」「関東圏であるコンサートを中止」などという脅迫も数多く発生していた。
京都府警では威力業務妨害容疑で捜査し、同社の社員宅や同社が制作したアニメの関連イベントなどの警戒を行った。
同社も防犯カメラを新たに設置するなど対策を強化した。
今年に入ってからは殺害予告などの脅迫はなくなっていたという。
https://www.nikkansports.com/general/news/201907270000955.html