のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)のボスグマに、歴代2位タイとなる7年連続で、ダイキチが就任した。
令和初のボスの座を射止め、歴代1位の9年連続も視野に入ってきた。
雄グマは発情期に入ると、うなり声を上げる威嚇や背中をこすり合わせるマーキング行動を行う。
後ろ足をこすりつけるように歩く誇示歩行などでボスの座を競い合う。
今回ボスグマに選ばれたダイキチは、2006年(平成18年)1月27日生まれ。現在13歳。体重は460キロ。
2本足で立った際の身長は260センチ。堂々とした体格と威圧感で、13年7月からトップの座に君臨している。
背こすりや威嚇行動が少なかった昨年に続き、今年も大きな争いがなくボスが決まった。
“対抗馬”と目されたマンタロウは、ダイキチと同い年。
気の強い性格で果敢ににらみ合ったり、ダイキチがいない間にマーキングを繰り返していたが、王者の風格漂うダイキチが圧倒的な威圧感で他のクマを制し、トップの座を維持した。
ボスといっても、来場客に振りまく愛嬌(あいきょう)はたっぷり。
餌をもらえると分かると、「ちょうだい」と言わんばかりに、前足を上げてアピールする。
双子の兄弟・ナッツと寄り添う姿は印象的。
他のクマが近くで餌を食べようとすると奪い取るが、ナッツが食べる際には温かく見守っている。
けんかをすることもなく、仲の良い兄弟そのものだ。その姿を遠目で眺めるマンタロウは、どこか寂しげ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/12795