【8月2日 Xinhua News】中国の王毅国務委員兼外交部長は1日、タイのバンコクで日本の河野太郎外相と会見した。
王毅氏は次のように述べた。
現在、中日関係の改善・発展が続いているが、これは容易に得られたものではなく、大切にすべきだ。
習近平主席はG20大阪サミットに出席した際、安倍晋三首相と実り多い会談を行い、新時代の要求に合った中日関係の構築について重要な共通認識を得て、両国関係の次の段階の発展の方向をはっきり指し示し、原動力を注入した。
中日関係は一段と改善、発展する重要なチャンスを前にしている。
中国は日本と共に努力し、両国指導者の重要な共通認識を実行に移すことを積極的に推し進め、引き続き正しい軌道に沿って、着実かつ健全な両国関係の発展を確実にすることを願っている。
王毅氏はさらに次のように強調した。
双方はハイレベル往来の良好な勢いを維持し、各分野の実務協力を着実に進め、第三国市場協力とイノベーション協力に積極的に取り組まなければならない。
共同協議・建設・享受の原則にのっとって、質の高い「一帯一路」共同建設をする。
日本が中国企業に、公平、公正で、差別のない、予測可能なビジネス環境を提供するよう希望する。
双方は青少年交流を促し、中日関係の民意基盤を固める必要がある。
日本は引き続き歴史、台湾などの重大な原則の問題を適切に処理し、政治的相互信頼を固め、新時代の要求にかなった中日関係を築くため、障害を排除しなければならない。
現在の情勢下で、双方はさらに国際舞台で意思疎通・協調を強化し、多国間主義と自由貿易体制を断固として守り、地域統合プロセスを推進する必要がある。
河野氏は次のように述べた。
日本は習近平主席の来年春の国賓としての日本訪問を非常に期待しており、中国と入念な計画を立て、訪問の成功を確実にし、日中関係をさらに高いレベルに押し上げたいと思っている。
日本は中国とともに、両国指導者の大阪会談の共通認識をしっかり実行に移し、各レベルの往来と対話を緊密にし、実務協力を深め、人的・文化的交流を促したい。
G20大阪サミットの成功は世界に多国間主義と自由貿易の堅持という前向きなシグナルを発信した。中国の積極的な貢献に感謝する。(c)Xinhua News/AFPBB News
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