韓国航空大手の大韓航空は20日、日本と韓国を結ぶ路線の大幅な見直しを発表し、仁川(ソウル)―那覇線は9月29日から現在の毎日運航から月・水・金・日曜の週4便に一時的に減便する。
日韓関係の悪化に伴う訪日観光客のキャンセルが相次ぐ中、沖縄路線でも運休・減便を発表したのは20日時点で韓国の航空6社に上る。
沖縄からソウル、釜山、大邱の3都市へ週71便が運航してるが、9月以降は2都市で週35便前後に半減する見込みだ。
沖縄県内の旅行社などに、先行きを心配する声が広がっている。
大邱と那覇の間を週5便運航している格安航空会社(LCC)のティーウェイ航空は、27日から10月26日まで運休することを20日までに同社のホームページで発表。大邱路線は当面なくなることになる。
釜山路線は、現在週3便を運航するアシアナ航空が23日からの運休を発表している。週7便で運航するLCCのジンエアーは21日から10月26日の間、週3便に減便する。
那覇―仁川は、LCCのイースター航空が9月1日〜11月30日の間、週7便を運休すると発表している。
エアソウルも9月1日から10月26日で週7便を運休するとしている。ジンエアー、ティーウェイ航空はそれぞれ週4〜3便の運航に減便する。
フルサービスで提供する大韓航空では7月中旬から韓国客が減り始め、新規予約が入らない状況だという。
減便の期間は11月16日までとしているが、その後の運航形態については状況を見て判断する。担当者は「減便はしたくないが通常の半分ほど客が減って数字はかなり悪い。再運航については状況次第だ」と話した。
日韓関係の悪化が沖縄観光にも影響を及ぼす中、沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は航空会社など関係機関と意見交換をするため25〜27日まで韓国を訪れる予定だ。
下地会長は「キャンセルの影響は心配だが、今沖縄に来ている観光客を満足させることが最優先だ。状況次第で、どういう具体的な行動が必要か関係各社の要望なども聞いていきたい」と話した。(中村優希)
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