世界各地に設置されている防犯カメラ(監視カメラ)の映像を閲覧できてしまうというサイトが存在することを、
ご存じだろうか。防犯カメラを設置した際に、初期設定のパスワードを変更しないままにしていることが案外多いようだ。
このようなセキュリティの脆弱性を利用して、カメラにアクセスされてしまう。
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当該サイトを見ていたら、日本国内の商業施設に設置された防犯カメラの映像を発見したとの情報が、当サイトに寄せられた。
しかも、そのカメラが悪用されているというのだ。カメラのズーム機能を利用して、施設を訪れた女性客の顔、胸、脇、
二の腕、太もも、尻、下着が透けた背中などを接写するという、盗撮に等しい行為である。
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施設を運営する企業に連絡を取ったところ、本件については初耳だった様子だ。概要を説明しようとすると、
「施設に防犯カメラの管理部署があるので、そちらに伝えてください」と応対した担当者は述べた。
だが、防犯カメラを操作して接写しているのが当該部署の関係者であるという可能性を、調査前の段階では完全には
否定できないはずだ。
その場合、証拠隠滅がなされて、適切な対処がとられないとしたら問題だ。このように述べると、担当者は「あなたが何を
言っているのか、私にはさっぱり分かりません」などと繰り返し、発覚した事柄についての説明を受けることさえ頑なに拒み続けた。
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施設を利用する多くの人々が自身の知らないうちに接写され、しかもその映像を全世界に向けて公開されているのだ。
そうした具体的な被害を放置してよいのかと尋ねたところ、担当者は「私のメールアドレス宛てに情報を送信してください」と述べたので、
それに応じた。
防犯カメラを悪用しているのが、不正アクセスした第三者である可能性もあるだろう。しかし、施設の管理部署ではカメラを常時
もしくは定期的に確認しているはずであり、毎日長時間にわたり悪用されている事態に気づかないということがあり得るだろうか。
仮に本当に気づいていなかったのだとしたら、それも重大な問題だ。
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