
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が法相に起用すると発表した側近が、娘を名門大学に不正入学させた疑惑が持ち上がる中、検察が27日、大学などの関係先の強制捜査を行い、今後の政権運営に影響が出ることも予想されます。
韓国のムン・ジェイン大統領が法相に起用すると発表したチョ・グク氏をめぐっては、娘を名門大学に不正入学させた疑いなどが持ち上がっていて、27日、ソウル中央地方検察庁の特捜部が関係先の強制捜査に乗り出したことを明らかにしました。
検察は捜査の詳細について明らかにしていませんが、韓国メディアによりますと、娘が不正入学したとされるコリョ(高麗)大学のほか、家族ぐるみの不透明な投資ファンドの運営や資産隠しの疑惑についても、関係先を強制捜査しているということです。
27日の捜査を受けて、チョ・グク氏は「すべての疑惑が究明されることを望む」と述べ、捜査に誠実に対応する姿勢を示しました。
韓国ではムン政権が日本との軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」の破棄を決めたのも、チョ氏の疑惑から国民の目をそらすねらいがあるのではないかという見方も出ていて、日韓関係が悪化する中、今後の政権運営に影響が出ることも予想されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190827/k10012050931000.html