GSOMIA破棄で「米に事前通告なし」と米国防次官補
シュライバー米国防次官補(インド太平洋安全保障担当)は28日、ワシントンの
政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)で講演した。シュライバー氏は、韓国が日本に
軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことに関し、「韓国から事前の通告はなかった」と
公式に確認した。また、「韓国に協定の延長を求める」と述べ、破棄決定を取り消するよう促した。
シュライバー氏は、協定の延長問題に関し、エスパー国防長官が8月上旬に日韓を訪問した際などに
「議論や協議を行った」とした上で、韓国の破棄決定への「失望」を改めて表明し、韓国政府の
「米国は決定に理解を示している」とする主張を事実上否定した。
関係筋は産経新聞に対し、トランプ政権が韓国の破棄決定を事前に把握していなかったと語っていた。
また、シュライバー氏は「日韓が問題解決に向け、互いにこれ以上苦情を述べ立てるのではなく、
意味のある対話を早々に始めるよう求める」と訴えた。
エスパー氏も28日、国防総省で記者会見を開き、日韓対立が協定の破棄通告に発展したことに
「非常に失望している」と述べた。「私たちは中国や北朝鮮の重大な脅威に直面している」とも指摘し、
一連の脅威に備える上で「日韓は早急に対立を解消してほしい」と促した。
https://www.sankei.com/world/news/190829/wor1908290003-n1.html