
サハリン 樺太名残の線路消える
08月31日 12時36分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190831/7000013201.html
かつての樺太、今のロシア、サハリンで日本の統治時代に敷かれ、
その後も70年あまり使われ続けてきた日本式の線路の形式がロシア式に切り替わり、
樺太時代の名残がまた1つ、姿を消そうとしています。
ロシア極東のサハリンでは戦前、日本が樺太として統治していた時代に敷かれた
日本式の1メートル6センチあまりの線路の幅のまま70年あまりにわたり、鉄道が運行されてきました。
しかし、ロシアのほかの地域では1メートル52センチのロシア規格の線路の幅が使われているため、
2003年から順次、日本式からロシア式の形式への切り替え作業が進められてきました。
そしてこのほど全長865キロのうち700キロあまりで切り替えが完了し、
これにあわせて導入される新型のディーゼル列車の運行開始を記念して、30日、式典が行われました。
式典でサハリン州のリマレンコ知事代行は「大陸と橋でつながることも期待したい。
そして古い線路の一部は観光に利用したい」と話しました。
ロシアではサハリンでのみ日本式の線路の形式が使われていましたが、
来年にはすべての線路の切り替えが終了するということで、樺太時代の名残がまた一つ、姿を消そうとしています。