中国共産党上層部の要人たちのプライベートが明かされることはほとんどない。
習近平国家主席はその最たるもので、一人娘の習明沢氏(めいたく・27)についてさえ、中国の検索サイト「百度」では検索できないよう規制がかけられている。
つまり、ほとんどの中国人は、彼女の存在すら知る由もないのだ。
そんな謎のベールに包まれた明沢氏が最近、中国との対立が激化する米国で暮らしているというウワサが持ち上がっている。
Wikipediaによれば、1992年生まれの明沢氏は浙江大学を卒業後、ハーバード大学に留学、卒業後の2014年には帰国している。
ところが、台湾メディア「今日新聞NOWnews月14日付)が、明沢氏は昨年末か今年初め頃から再び米国に移り住んでいると伝えたのだ。
天安門事件後に米国に亡命した評論家、陳破空氏によると、外国の自由な空気に慣れてしまった明沢氏は、
中国の複雑な権力闘争や厳格な治安維持体制に嫌気が差し、移住を希望。習氏がそれを許可したというのだ
ただし、彭麗媛(ほう・れいえん)夫人は、これに同意しなかったようだ。
6月下旬に習氏とともに北朝鮮を訪問して以来、彭氏は公の場に姿を現していないが、それは娘の米国行きをめぐる2人の衝突が原因だという。
習氏が夫人の反対を押し切ってまでして娘の米国行きを許したのは、関係が悪化する米国への友好を示す狙いもあるというが、
陳氏によれば、より切実な理由は、娘を政治闘争に巻き込みたくないという親心だったようだ。
ちなみに習氏の父・仲勳(ちゅうくん)氏も、かつて習氏以外の子どもたちを海外で生活させたことがあるという。
習氏が国家主席に就任してからというもの、経済成長は鈍化。
米国や台湾との関係は悪化し、追い打ちをかけるように香港で民主化運動が起きるなど、問題が噴出している。
それに伴い、今年になってから中南海の権力闘争は尋常でないほど激化。
そうした中、習政権は危険水域に入っていると見る向きもある。
娘の米国移住は、もしや習ファミリーの海外脱出の足がかりなのかもしれない?
https://www.cyzo.com/2019/10/post_219471_entry.html