北朝鮮は31日、「超大型ロケット砲」の発射実験に成功したと1日朝発表しました。一方、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が発射に立ち会ったかどうかは明らかにしていません。
1日付けの朝鮮労働党の機関紙、「労働新聞」は、31日「超大型ロケット砲」の発射実験に成功したと発表しました。
労働新聞は、6枚の紙面のうち2面に今回の発射を伝える記事と1枚の写真を掲載し、実験の成功について、「連続射撃体系の完璧性が検証された」と伝えています。
韓国軍は、北朝鮮が31日午後、西部のピョンアン南道スンチョン付近から日本海に向けて短距離の飛しょう体を2発発射し飛行距離は最大でおよそ370キロ、高度はおよそ90キロに達したと発表していて、北朝鮮の1日朝の発表はこの発射を指しているとみられます。
一方、労働新聞は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が発射の成功を祝ったと伝えましたが、キム委員長が発射に立ち会ったかどうかは明らかにしていません。
北朝鮮は、アメリカとの協議で、年内に打開策を提示するよう求めていて、強硬な姿勢を見せることでアメリカに揺さぶりをかけるねらいがあるとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012159951000.html