中国と米国は相互の製品に賦課している関税を段階的に撤回することで合意した。
中国商務省の報道官が7日明らかにした。両国は部分的な貿易合意に向け作業を進めている。
商務省の高峰報道官は、「過去2週間にわたり交渉担当者は真剣で建設的な協議を行い、合意を巡り進展する中で追加関税を段階的に撤回することで一致した」と述べた。
「米中が第1段階の合意に達すれば、双方が既存の追加関税を合意内容に基づいて互いに比例したペースで同時に撤回していくことになる。
これは合意成立のための重要な条件だ」と続けた。
匿名を条件に語った米政府関係者も7日、追加関税の段階的撤回が第1段階の合意の一部になると認めた。
交渉は継続中で、合意署名の時期や場所はまだ確定していないという。
コンウェイ米大統領顧問は同日、トランプ大統領が合意署名を「切望」していると語った。
このような展開は、世界経済に影を落としてきた貿易戦争の緩和に向けた工程表の提示につながる可能性がある。
トランプ米大統領による懲罰的関税の撤回は交渉当初から中国側が要求していた。
また、中国の税関総署と農業農村省は米国産家禽(かきん)の輸入制限撤廃を検討していると、国営新華社通信が7日報じた。
詳細は明らかにしていない。
オーバーシー・チャイニーズ銀行の謝棟銘エコノミストは、「現時点での問題は米中両国が実際に何について合意したのかだ」と指摘した。
(後略)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-07/Q0L8SODWX2PT01