駐韓大使離任で会見「韓国はGSOMIA賢明対応を」
韓国に駐在する長嶺大使は、日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて
「東アジアの安全保障で重要な役割を果たしており、韓国政府には賢明な対応を引き続き求めていきたい」と述べました。
長嶺大使は2016年8月に韓国に着任し、その3か月後に日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAが締結された際には、みずから協定の文書に署名しました。
長嶺大使は、今月、離任するのを前に21日午後、日本メディア向けに記者会見し、失効が23日に迫っているGSOMIAについて
「現在の東アジアの安全保障において重要な役割を果たしている。韓国政府に対して賢明な対応を引き続き求めていきたい」と述べました。
また、日韓関係について「追い風、向かい風、双方を経験してきたが、残念ながら昨年の秋以降、極めて厳しい局面にあると認識している」と振り返りました。
そのうえで「外交当局間の意思疎通をしっかりと図っていくことが重要だ。また、こういう時だからこそ、国民間の幅広い交流をさらに進めていってもらいたい。
重要な日韓関係が改善に向かうことを願っている」と述べました。
後任の韓国大使は、外務省の北米局長などを務めた冨田浩司氏が務めることになっていて、来月、着任する見通しです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191121/k10012185801000.html