全日本テコンドー協会の強化方針などをめぐり、協会と選手側が対立している問題で、体制の刷新を進めている外部の有識者で作る委員会は、
6日夜、新しい会長の候補者として、日本卓球協会の木村興治名誉副会長を推薦することを明らかにしました。
退任が決まっている金原昇会長は「これからは協会の会員の1人として、お茶くみからやらさせていただきます」とあいさつしました。
全日本テコンドー協会と日本代表候補の選手らは、協会の強化方針などについて意見が対立し、外部の有識者で作る推薦委員会は、
問題の解決に向け体制の刷新を進め、新しい理事の候補者10人程度の選定を進めています。
こうした中、テコンドーに関わる人たちを支援しようと、サッカーJリーグの初代チェアマンを務めた川淵三郎氏などが立ち上げた団体の初めての総会が6日夜、都内で開かれ、政財界の関係者などが集まりました。
あいさつに立った推薦委員会の境田正樹委員長は、新しい理事から選ばれる次の会長の候補者として、日本卓球協会の木村名誉副会長を推薦することを明らかにしました。
そのうえで「マネジメント能力が高く、スポーツ業界というのもわかっている人だ。テコンドー関係者をうまくまとめてくれると思う」と、推薦する理由を説明しました。
これに対し、木村氏は「コミュニケーションを取りながら選手をサポートし、運営を進めていきたい。そして、東京オリンピックを通じて、テコンドーを広げていきたい」と決意を話しました。
木村氏は、秋田県出身の79歳。卓球の全日本選手権や世界選手権で優勝し、現役を引退したあとは、日本卓球協会の副会長やJOC=日本オリンピック委員会の常務理事などを歴任しました。
また総会では、オリンピックの柔道女子で2回、銀メダルを獲得した田辺陽子氏や、バスケットボールBリーグ、千葉ジェッツの会長を務める島田慎二氏などが、新しい理事の候補者に推薦されることも明らかになりました。
金原会長「お茶くみからやる」
退任が決まっている全日本テコンドー協会の金原会長は、総会に参加し、「木村さんに会長の職をバトンタッチして、これからは協会の会員の1人として、お茶くみからやらさせていただきます。
よろしくお願いします」とあいさつしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191206/k10012205571000.html