
政府「60番台は首相、与党枠」認める ジャパンライフ問題、野党は追及強化
毎日新聞 2019年12月23日 19時38分(最終更新 12月23日 22時03分)
政府は23日の参院内閣委員会理事会で、マルチ商法を展開して経営破綻した「ジャパンライフ」元会長が
「60」という招待区分で、2015年の「桜を見る会」への招待状を受け取っていた疑惑を巡り、政府の聞き取り調査の結果、
担当者らが「(60〜65の)60番台は、首相官邸や与党の関係だった」と証言したと明らかにした。
「60」が安倍晋三首相の推薦枠かどうかの回答は避けたが、
野党は「元会長と首相がつながっていた可能性が高まった」として追及を強める構え。
理事会では、野党側が事前に提出した計14項目の質問について、内閣府や内閣官房などが回答した。
政府は野党側の要求に応じ、招待状の印刷や発送作業を請け負った外部業者との契約書も新たに提出した。
首相枠が「60番台」に含まれる可能性は認めたが、「招待者名簿はすでに廃棄しており、
個別の番号が(誰の枠かは)定かではない」などと従来の答弁を繰り返した。
野党側は招待者名簿データの廃棄記録の提出を求めたが、内閣府は「これ以上調査しない」と拒否した。
杉尾秀哉・野党筆頭理事(立憲民主党)は終了後、記者団に「半歩前進したが、納得できない点が多々ある」と述べ、
理事会を再度開くよう求める考えを示した。
理事会の開催は与野党合意に基づく。17日には衆院内閣委理事会が開かれたが、政府側は「60番」の問題を含み、
野党の質問にゼロ回答だった。【浜中慎哉、古川宗】
https://mainichi.jp/articles/20191223/k00/00m/010/206000c
参考資料
