イラク 米軍使用基地や米大使館付近にロケット弾撃ち込まれる
2020年1月5日 5時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200105/k10012235661000.html
アメリカ軍がイランの精鋭部隊の司令官を殺害したイラクで、アメリカ軍が使用する基地やアメリカ大使館の近くに何者かによってロケット弾が撃ち込まれました。
けがをした人はいませんでしたが、イランがアメリカに報復する構えを見せているときだけに、両国の間の緊張がさらに高まることも予想されます。
アメリカ軍などによりますと、イラクの首都バグダッドの北およそ90キロのところにある、アメリカ軍も使用するイラク空軍の基地に4日午後、ロケット弾が撃ち込まれました。
また同じころ、バグダッドの「グリーンゾーン」と呼ばれる、アメリカ大使館がある地区にもロケット弾が1発、撃ち込まれました。
いずれもけがをした人はいませんでした。
これらのロケット弾を誰が発射したのか、詳しいことはわかっておらず、地元の警察などが捜査しています。
イラクでは先月、北部にあるイラク軍の基地にロケット弾が撃ち込まれ、駐留するアメリカ国籍の民間人やアメリカ軍兵士の合わせて5人が死傷しました。
アメリカ軍はこれに対する報復措置として、イランが支援するイスラム教シーア派の武装組織の拠点を攻撃し、
さらにはイランの精鋭部隊、革命防衛隊のソレイマニ司令官をバグダッドで殺害しました。
これに対しイランは、アメリカに報復する構えを見せていて、こうした中でロケット弾が撃ち込まれただけに、アメリカとイランの間で緊張がさらに高まることも予想されます。
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