全身使いジャンボ書き初め 香美で小中学生が挑戦
兵庫県香美町村岡区の村岡体育館で4日、新春恒例の「ジャンボ書初大会」があり、同町内の小中学生約30人が120センチ四方の巨大な和紙に向かって、元気いっぱいに筆を走らせた。
書に親しんでもらおうと、村岡区中央公民館が1992年から毎年主催する。今年は「祝令和 明るい子年 築く町」をテーマに、学年などで6班に分かれ、漢字を1文字ずつ分担した。
古新聞が敷き詰められた館内は墨汁の香りが漂った。子どもが持つ筆の長さは約70センチ、重さは約4キロ。墨はバケツなどにためられ、紙は背丈ほどの画仙紙が用意された。
両手で大筆を握った子どもたちは同町の高齢者大学「そぶキャンパス」で書道を学ぶ生徒らの助言を受けながら、膝や腰をひねるなど全身を使って一筆ずつしたためていった。
「子」の漢字に挑戦した兎塚小1年の男児(7)は「筆が重くて緊張したけど、バランスよく書けた」と笑顔で話した。
最後は縦約3メートル、横約4メートルの和紙に将来の夢や目標の寄せ書きを行った。「けいさつかん」や「救命医」、「野球をがんばる」などの言葉が並んだ。(末吉佳希)
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202001/sp/0013009022.shtml