共同住宅団地の入口に配置された「ビニール公共消毒テント」の注意令が下された。COVID-19(新型コロナウイルス)感染防止のために、
中国各地域で任意に設置し運営しているテント消毒施設が人体に有害であると医療専門家の指摘が相次いでいる。
最近、中国重慶にあるユンチャンアパートの入り口に約6メートルの簡易消毒テントが設置された。先月29日以降は、
共同住宅団地に接続された6つの出入り口のうち5カ所が封鎖、1カ所の開放が維持された南門の入口に消毒用簡易施設のみが使用可能だった。
アパートの住民は、共同住宅の入り口を通過したときに必ずそのテントの中を移動し通過する必要がある。
約2週間ほど運営している簡易テントは長さ約6メートル、高さ2.5メートルで設計されたビニールのテントの形で製作された。
アパートの管理事務所側が一方的に設置、運営されているテントの内部には、塩化ベンザルコニウム、
ラムダサイハロスリンなどの化学成分を持つ消毒薬が霧のように充満している。「塩化ベンザルコニウム」は、
加湿器殺菌剤成分として使用されて論議が提起された化学物質である。
また、ラムダサイハロスリン成分も普段植物殺虫剤に大量に含まれている化学成分で発がん性物質との指摘を受けたことがある。
特に、それぞれの化学成分が一定期間に多くの人体に触れた場合、中枢神経系の抑制症状と各種呼吸器、
皮膚疾患の主な原因となることが知られている。
新型コロナウィルスは防げても発がん性物質まみれになってしまうテント。この共同住宅に住む住民はこのテントを強制的に
使わないと出入りが出来ない状態だった。
13日の午後5時になると、防疫指揮部関係者が出動し消毒テントを強制的に撤去した。
防疫指揮部側の説明によると化学消毒薬に継続的にさらされた場合、住民の呼吸器粘膜が損傷、
これにより伝染病感染率が大幅に高まることを懸念していたことが分かった。
ただこうしている間にも中国各地では新たに消毒テントが設置されていっているという。
https://gogotsu.com/archives/56195