那珂市議選(定数一八)が九日に告示された。
立候補者の中で波紋を呼んでいるのが、排外主義政策を掲げる政治団体「日本第一党」の県本部長を務める新人だ。
党首の桜井誠氏は、在日コリアンらを排斥するヘイトスピーチ(差別扇動表現)を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長。市民の間では「公の場で外国人を差別するような発言をするのではないか」と不安の声が上がる。 (松村真一郎、佐藤圭)
この新人候補は、日本第一党が推薦する無所属の原田陽子氏(45)。事務所前で開いた出陣式には、桜井氏は姿を見せなかったものの、党最高顧問の瀬戸弘幸氏ら約三十人が参加した。
原田氏は第一声で「多文化共生を目指している政治家が昨今、受け入れられているようだが、私は那珂市民の利益と安全を一番に考えた政治家になりたい」と訴えた。
マイクを握った後援会関係者は「(原田氏が)われわれが日頃から主張していることを他の市議に伝え、県議や国会議員に波及すれば、左に寄った世の中から、ちゃんとした政治を取り戻すことができる」と気勢を上げた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202002/CK2020021102000155.html
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